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「片耳うさぎ」大崎梢

「片耳うさぎ」
大崎 梢
光文社
2007-08
勝手に評価:★★★★★

 片耳うさぎに気をつけろ。
 屋敷に入れるな。
 入れれば人が殺される。
 蔵波奈都は小学六年生。引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で、どうしても馴染めない。しかも、このお屋敷には不吉な言い伝えがあるというのだ。弱った奈都が頼ったのは、ひとりの謎めいた女子中学生だった……。優しい読後感が嬉しい、傑作ミステリー長編。(本の帯より)

初めてのシリーズ外の作品で、舞台も書店じゃなくて、しかも賛否両論ある長編という枠。ちょっと心配してました。でも、面白かったです。グングン引きこまれていって、私にとっては期待を裏切らないものでした。表紙から裏表紙にかけてのイラストもとっても可愛くて大好きです♪

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Author: chiro
あ行の作家(大崎梢) | permalink | comments(4) | trackbacks(6)
 
 

「模倣犯(上・下)」宮部みゆき


「模倣犯(上・下)」
宮部みゆき
小学館
2001-03
勝手に評価:★★★★★

 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫娘を殺された老人。そして被害者宅やテレビの生放送に向け、不適な挑発を続ける犯人――。が、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される、事件は解決するかに見えたが、そこに、一連の凶行の真相を大胆に予想する人物が現れる。死んだ男の正体は? 少年と老人が辿り着いた意外な結末とは? 宮部みゆきが“犯罪の世紀”に放つ、渾身の最長編現代ミステリ。(小学館HPより)

この作品、上下巻それぞれ700ページを超える超大作です。長編もいいとこです。背中に悪寒が走ったり、震え上がったり、頭に血が上ってきたり、泣きそうになったり、感動したり…一言では言い表せないです。すごくいろんな意味で心に残る作品なのですが、誰かに気安くススメられるものではないです。だけど、誰かとこの想いを共有してみたいような…何とも言えない作品でした。

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Author: chiro
ま行の作家(宮部みゆき) | permalink | comments(2) | trackbacks(7)
 
 

「鹿男あをによし」万城目学

「鹿男あをによし」
万城目 学
幻冬舎
2007-04
勝手に評価:★★★★★

 ねえ藤原君、「あをによし」って知ってる?何ですか急に。いやね、生徒から知っているかと訊かれて、何だそれ?って返したらずいぶん馬鹿にされてね。え?知らないんですか先生?知らないよそんな言葉。そりゃあいけません、奈良に来て「あをによし」を知らないのはいけません。
 鹿除けか何かのおまじない?和歌の枕詞ですよ、「たらちねの」なら「母」と来るように、「あをによし」なら「奈良」と来るわけです。どういう意味よそれ?諸説ありますが、「青丹よし」で、建物の青色と丹色の色づかいが鮮やかで、都の眺めはグッドだなあという意味のようですよ。
 へえ、物識りだね藤原君、とおれが感心していると、やっこさん、かりんとうの詰まった瓶を股の間に挟みこみ、鼓のように瓶底をポンと鳴らすと、朗々と詠じ始めた。
 あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり
(本のカバーより)

前作「鴨川ホルモー」も面白かったんですけど、今回の方が私にはツボでした。なんとなく「鴨川」と表紙の感じが似ていたので、勝手にシリーズなのかと思っていましたが、まったく関係ありませんでした(笑)。前作が京都を舞台にした大学生たちの話で、今回は奈良の女子高を舞台にした教師と生徒のお話です。そして、鹿と狐と鼠が出てくるちょっと不思議で面白い青春物語です。

箱根の大学院で研究生だった主人公の男。教授の無理矢理な計らいで、いきなり奈良の女子高で理科の教師をすることになった。初めての教師生活に四苦八苦するなか、朝の散歩で一匹の雌鹿と出会う。その鹿はなんとオッサンの声で男に話しかけてきた。「さあ、神無月だ――出番だよ、先生。あんたは“運び番”に選ばれた」

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Author: chiro
ま行の作家(万城目学) | permalink | comments(11) | trackbacks(14)
 
 

「鴨川ホルモー」万城目学

「鴨川ホルモー」
万城目 学
産業編集センター
2006-04
勝手に評価:★★★★☆

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!(本のカバーより)

第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞。2007年本屋大賞ノミネート。色々と話題になっている万城目氏のデビュー作です。

話の大筋はよくある青春物語です。だけど、そこに京都ならではの不思議を組み合わせたことによって、ちょっと変わった面白いものになっています。京都の不思議と若さ溢れる疾走感が上手いこと一緒くたになっていて、一気に読めます。森見氏よりも癖がなくて読みやすいです。主要キャラが変なヤツばっかで、そこもまた面白さを倍増させます。

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Author: chiro
ま行の作家(万城目学) | permalink | comments(11) | trackbacks(8)
 
 

「きつねのはなし」森見登美彦

「きつねのはなし」
森見 登美彦
新潮社
2006-10-28
勝手に評価:★★★★☆

 京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。

 細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は――。熱狂的支持を得た『太陽の塔』から三年、前作とはひと味違った端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。(新潮社HPより)

表紙からして怪談ぽい内容かな〜とは思ってましたが、かなり涼しくなるモノでした…。真夏という今の季節だからこそ迫ってくるものがありました。森見さんはこういうモノも書かれるのですね〜。意外です。おちゃらけた所はなくて、真面目に怖かったです。

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Author: chiro
ま行の作家(森見登美彦) | permalink | comments(2) | trackbacks(5)