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「四畳半神話大系」森見登美彦

「四畳半神話大系」
森見 登美彦
太田出版
2004-12
勝手に評価:★★★★☆

 『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年――。再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る! 著者待望の書き下ろし第二作!!(太田出版Webより)

久々にモリミ作品を読みました。ずっとモリミ作品を読み続けるというのは、女子である私には困難ですが、間をあけて読むというのも、なかなか難しいものだと思います。モリミ氏の独特の語り口調に慣れるまでちょっと時間かかりました。1日くらい(笑)。でも、読み始めて、リズムに乗れて、字の細かさ(モリミ作品で4段組は初めてでした)にも慣れた頃には、すっかり洗脳されてました。オモシロかったです。

登場人物は、主人公(21歳・男)と同回生の小津と後輩の明石さん、主人公の下宿先の上の部屋に住んでいる樋口師匠、その友人の羽貫さん。その他には城ヶ崎先輩、相島先輩、小道具として「もちぐま」、ラブドール香織さん、蛾。4章構成で、名前が挙がる人物はこれだけ。どちらかと言えば少ないかと思われます。

そして、各章は大まかな粗筋が一緒です(笑)。あぁ、これネタバレになるんでしょうか。ネタバレついでに言ってしまうと、主人公が1回生の春に出逢った4つのサークルのうち、どれを選ぶかで微妙なストーリーの違いが生まれるのです。その4つのサークルは映画サークル「みそぎ」、「弟子求ム」という奇想天外なビラ、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密機関<福猫飯店>。それぞれのサークル(サークルじゃないのもあるけど)を選んでいたら、結局どうなったのさ?という読者の疑問を解決すべく(?)、4章構成となっているわけです。

イメージ的には「if もしも」(知らない人もいるかな?)に近いと思います。主人公の選択がその都度変わっているだけで、周囲の展開はほとんど変わらないので、結果的には大体同じ鞘に納まってしまうんですが(苦笑)。

じゃあ、この作品の何が面白いのさ?ということですが。実は少しずつ章が繋がっているのです。最終章で起こった出来事が他の章に影響を与えていたり、1章と2章で同じやりとりがあるとデジャヴ的感覚になったり。その繋がりを見つけるのがオモシロイのです。この内容が全てタイトルに集約されているというのもなかなか良いです!読み切ってから「なるほど〜!」と思いました。まさにモリミマジックでした。
Author: chiro
ま行の作家(森見登美彦) | permalink | comments(4) | trackbacks(4)
 
 

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コメント:
ダブってるところを飛ばして読んだら、読書があっという間に終わってしまった記憶が。
もったいないことをしたなあ(汗)
comment by: しんちゃん | 2007/09/11 5:43 PM
>しんちゃん
でも、飛ばしたくなる気持ち分かります(笑)。
同じところは本当にそっくり同じですもんねぇ。
1章終るたびに、小休憩しないと私も飛ばしてしまいそうでした…。
comment by: chiro | 2007/09/11 5:49 PM
こんばんは。
このお話読んだのはだいぶ前なんですが、chiroさんの文章を読んでもう一度読みたくなりました!
凝った構成だったんですよね。それは覚えてるんですが…読み直したとき「太陽の塔」とこの作品の順位がどう変わるか、少し楽しみです^^
comment by: まみみ | 2007/09/19 4:45 AM
>まみみさん
おはようございます。
私の拙い文章で再読したくなったなんて、嬉しいです♪
私は勢いで選ぶなら「太陽の塔」です。
でも、作り込まれてるこの作品も捨てがたいです(笑)。
comment by: chiro | 2007/09/19 8:32 AM
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四畳半神話大系森見 登美彦 (2004/12)太田出版 この商品の詳細を見る 森見さん曰く、さんざん手を焼かせた荒くれ者の次男だそうです。 『太陽の塔』の続編みたいな本です。 登場人物が同じですが違うサークルに入った場合の
trackback by: しんちゃんの買い物帳 | 2007/09/11 5:41 PM
四畳半神話大系posted with 簡単リンクくん at 2005.10. 9森見 登美彦著太田出版 (2005.1)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
trackback by: 今日何読んだ?どうだった?? | 2007/09/19 4:44 AM
四畳半神話大系 出版社: 太田出版 (2004/12) ISBN-10: 4872339061 評価:88点 結構とっつきにくい文章に、少々辟易としながらも読み進む。 途中から話は加速していき、登場人物たちのハチャメチャな行動に次第に魅せられるようになっていったところで第1話が完
trackback by: デコ親父はいつも減量中 | 2008/02/09 10:12 PM
トンチキな大学生の妄想が再び京都の街を駆け抜ける!!!  4つの話が平行に進展していきます。 4つのサークルの選択肢が有る内どれを選んでいたら どうなっていたかと思いながら・・・ いずれの話にも唾棄すべきまでと書かれている  宿敵の、でも憎みきれない小津
trackback by: 花ごよみ | 2008/07/12 11:35 PM