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「鴨川ホルモー」万城目学

「鴨川ホルモー」
万城目 学
産業編集センター
2006-04
勝手に評価:★★★★☆

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!(本のカバーより)

第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞。2007年本屋大賞ノミネート。色々と話題になっている万城目氏のデビュー作です。

話の大筋はよくある青春物語です。だけど、そこに京都ならではの不思議を組み合わせたことによって、ちょっと変わった面白いものになっています。京都の不思議と若さ溢れる疾走感が上手いこと一緒くたになっていて、一気に読めます。森見氏よりも癖がなくて読みやすいです。主要キャラが変なヤツばっかで、そこもまた面白さを倍増させます。

「ホルモー」というゲーム(競技?)をやるサークルに入ってしまった主人公。そして、それの新歓コンパで鼻の綺麗な女の子に一目惚れ。その後、やっぱり失恋。それでもいつしかサークルや友人関係に熱く突っ走っていく…という、本当に王道的な内容です。大体先が読めるし、ドロドロがほとんど無いし、サラッとした感じです。

しか〜し、「ホルモー」という奇妙なゲームに熱く興じる若者たちが無茶苦茶面白い(笑)。傍から見るとチマチマと駒が動いてて、それに向けて訳分からん言葉(一応鬼語という言葉らしい)を叫んでて、負けると「ホルモォォーーーッ」と男女問わず雄叫びを上げている。馬鹿馬鹿しいんだけど、いつの間にか一緒になってゲームを一喜一憂して見守る自分がいました。

そのホルモーを中心に京都の魔力がチラホラ見えるのが、また良いです。怪談になるほどでもなく、歴史ものというほど詳しいものでもない。けれど、その浅い知識を基に展開される不思議体験の数々と京都という舞台が妙なリアリティを感じさせるんです。この雰囲気が物語にさらに勢いをつけていると思います。

先が読める王道さに少し物足りなさはありましたが、個性豊かなキャラのおかげで飽きませんでした。説明抜きで、とにかく読んでほしい…そんな作品です。
Author: chiro
ま行の作家(万城目学) | permalink | comments(11) | trackbacks(8)
 
 

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コメント:
呂布と孔明の戦いは良かった(笑)
読まないと何のこっちゃのコメントですまん。。。
comment by: しんやん | 2007/08/20 6:03 PM
>しんやん
もしかしてしんちゃんですか?
ふふふ。

う〜ん、呂布と孔明は分からないんですよ。
残念。
いつか読みます!(笑)
comment by: chiro | 2007/08/20 6:34 PM
こんばんは〜。
またもやTBできない事態が(涙)すみません〜。

私も今、「鹿男」読んでます。またもや奇遇!
感想、楽しみにしています。
comment by: くろ | 2007/08/20 8:41 PM
>くろさん
こんばんは〜。
TBの件なのですが、スパムが多いので、仕方なく承認制にしたのです(泣)。
確認次第公開できるようにはしていますので、TB送った時点で特にエラーが出ない場合は、きちんと送られていると思ってください。

あら、ホントに奇遇ですね!
私もくろさんの感想を楽しみにしています。
comment by: chiro | 2007/08/20 10:09 PM
こんばんは。

思わず「ホルモー」って叫びたくなっちゃいますよね。
舞台が京都だからこその物語だなって思いました。
元気がなくなると顔がへこんでいくオニが好きでした。
comment by: なな | 2007/08/20 10:54 PM
こんばんは。
キャラクターが個性豊かで、とっても楽しい青春小説でした。
京都という土地柄ならではの味わい、そうです魔力が出てましたね。
奈良の「鹿男」も楽しいですよ〜(笑)。
comment by: 藍色 | 2007/08/21 2:40 AM
>ななさん
おはようございます。
そうそう、顔がへこんで「ぴゅろお」って鳴くオニがかわいいですよね。
名前と実際のギャップがまた面白かったです。

>藍色さん
今「鹿男」を読んでるんですが、「マイシカ」て(笑)。
妙に怒りっぽい頭でっかちな主人公も面白いです。
comment by: chiro | 2007/08/21 7:15 AM
こんばんは。
破天荒な設定なのに、主人公たちは割とまともで
その辺のギャップもおもしろかったです。
ファンタジーってわかってるんですけど、京都なら
ありえそうですよね、なんかこういうの……
ひっそりと本当に「ホルモー」が行われていそうな
気がします。
comment by: まみみ | 2007/08/22 11:49 PM
>まみみさん
そうなんですよねぇ、ファンタジーなんですよね。
でも、なんか違うような、ね(笑)。
主人公たちはまともでしたけど、なんでホルモーにあれだけ熱くなれるんでしょうかね。
不思議です(苦笑)。
comment by: chiro | 2007/08/23 11:01 AM
こんにちは!
ホルモー笑えましたよね。そしてラストが爽やかで。
舞台が京都だからかより一層その不思議さを楽しめたように思います。
ホラーチックな部分も面白かったです♪
comment by: リサ | 2007/08/23 5:10 PM
>リサさん
この作品は「鹿男」の後だと余計にホラーチックに感じます。
先にこっちを読んでて良かったかも。
古都と言われるだけある、ということでしょうかね。
comment by: chiro | 2007/08/23 6:53 PM
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