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「図書準備室」田中慎弥

「図書準備室」
田中 慎弥
新潮社
2007-01-30
勝手に評価:★★★☆☆

 私は三十を過ぎた。一度も働いたことがない。なぜ? あの「目」を見てしまったから――。
 父を早く亡くし、母に酒をのませてもらい、金を無心して生きている私。祖父の三回忌で伯母に「そろそろ働いたら?」と問われ、明かされはじめた過去。中学教師の隠された戦争中の出来事とは――。陰惨ないじめを受け、自殺を胸に秘めた少年の内面を鋭く描いた新潮新人賞受賞作「冷たい水の羊」を併録。期待の新鋭のデビュー作。(新潮社HPの書籍詳細より)

引用文でも紹介されているように新しい作家さんですね。表題作で芥川賞候補でした。なので読んでみました。でも…(苦笑)。

図書準備室
う〜ん。久々に読みづらくて疲れる本を読みました。なんだか落語家見習いの演目をず〜っと聞いてるような感じでした。主人公は「なる気はない」って言ってますけどね(笑)。それに、中学教師の過去の話になってくると、だんだん気持ち悪くなってきました。ネタバレになるので話せませんが、こういう系統の話はできれば読みたくなかったなぁと思います。あの中学教師の過去がもう少し普通の話だったら、わりと良い話になってたかと思います。でも、だからこそ、主人公はニートになったのかもしれませんが。最後に主人公が話し終わった時の周りの反応が一番面白かったです(笑)。良いオチでした。

冷たい水の羊
これは前の話よりは心構えができてたし、大丈夫でした。前のお話もそうですけど、こちらもあまり明るい話じゃないです。いじめの具体的なシーンは読んでること自体後悔しそうになりました。しかも、主人公や周りのキャラの視点で物語が進行していくので、話を横で直接聞いてるみたいです。読者とキャラの距離がものすごく近く感じるんですよ。だから、いじめてる側のキャラやいじめを見守るキャラの視点が出てきて、入り込めなかったとしても、否応無しに展開に入り込まされる感じです。グイグイ、「読んで、読んで」って引き込まれる感じです。ラストは微妙でした。その後をどう想像していいのかわからなかったです。良い方であってほしいなぁとは思いますが。


小説としては、私が言うのもなんですが凄いんじゃないかと思います。個性的だし、引き込まれるし。でも、ちょっと話の内容自体についていけなかったので…星3つにしました。でも、次回作出たら、読むと思います(苦笑)。
Author: chiro
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