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「スロウハイツの神様(下)」辻村深月

スロウハイツの神様(下)「スロウハイツの神様(下)」
辻村深月
講談社
2007年1月
勝手に評価:★★★★★

 『スロウハイツ』二〇二号室。そこには、わたしたちの神様が住んでいる。
 人気作家チヨダ・コーキが暮らす『スロウハイツ』の住人たちは、平和な日々を送っていた。新たな入居者、加々美莉々亜がくるまでは――。
 コーキに急接近する莉々亜の存在が、不穏な空気を漂わせるなか、突如判明した驚愕の事実。赤羽環のプライドを脅かすこの事件は、どんな結末を迎えるのか……。
 環を中心とした『スロウハイツ』の環は、激しい衝突と優しい修復を繰り返しながら、それでもゆっくりと着実に自分たちなりの円を描いていく。未成熟な卵たちが、ここを巣立つ時とは!?(カバーより)

久々に上下巻で一つのお話を読んだので、時間がかかりました。上巻で頑張った分、下巻では失速気味でした、私が(笑)。

徐々に徐々に登場人物の個性や感情が表に出るようになってきて、そこには濃密な人間関係があるけど、ほんわかとした優しさがあって。やっぱり他人同士が生活を共にするってこんな良い腐れ縁ができるのかなぁと思いました。私も中学〜高校まで寮生活をしていたので、懐かしいような、羨ましいような気持ちになりました。

上巻では各登場人物の過去から現在を語るものでした。今回の話の展開は、後半からものすごく早く感じました。ジェットコースターで登りきって落ちていく感じと似てます。そして、青春群像というものは、こういうスピード感があるものなんだろうなぁと思います。実際だって過ぎてしまえば「早かったなぁ」と感じましたし。

前作の「凍りのくじら」に比べて、かなり策士になったな〜と思いました(苦笑)。なんといってもエピローグ直前の章。そこにいたるまでの上巻を含めた完成度は、ミステリーというより推理小説そのものです。読み終わった後は、切なくて爽やかな感動の向こうで、作者が『ニヤリ』(公輝風に)とする顔が浮かんできました(笑)。

前作読了後は辻村さんに恋してた私ですが、今は相手の出方・顔色を窺っている親友か恋人のような心境です(爆)。間違いなく相手に引き込まれつつありますが、何かちょっとしたきっかけで逆転する(何を?)機会を狙っています(笑)。
Author: chiro
た行の作家(辻村深月) | permalink | comments(6) | trackbacks(5)
 
 

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コメント:
物書きネット

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comment by: 物書きネット | 2007/02/21 2:27 PM
お話、ありがとうございます。
大変嬉しい話ではありますが、私のブログは、ご覧の通り「読書感想記録」です。
創作物ではありません。
また、出版を目的として書いているわけでもありません。
申し訳ありませんが、参加する資格もありませんし、参加する気もありません。
わざわざのお越し、ありがとうございました。
comment by: chiro | 2007/02/21 10:36 PM
こんばんは、はじめまして。
しばらく前にTBをいただいていたのですが、なかなかお邪魔できずにおりました。
遅くなりましたけれども、こちらからもTBさせていただきました〜。

うーん、面白かったですよねぇ!
いろいろと考えていくと、読み手サイドでも謎が解けてしまうのが楽しかったです。張り合いがあって(笑)
謎解きものとしても楽しめましたし、それ以上に、住人たちがお互い思いあう様にぐっと胸が詰まりました。
こういう付き合いって、なかなかできないですよね。貴重。
自分の学生時代を思い返してしまいました。

この作品で、辻村さんに目覚めた私。
次は何を読もうか、お財布と相談しつつ考えているところです(笑)
comment by: くろ | 2007/02/26 8:00 PM
いらっしゃいませ、くろさん!
私もコメントを確認するのが遅れてしまいました。
こちらこそ、ごめんなさいです。
私としては、お邪魔していただけただけでとても嬉しいです!
コメントもいただけて、さらに嬉しいです!
これからもよろしくです☆

明確な謎解き部分が無いままに、読み手自身が気付ける答えの提示がされていきますよね。
そこがますますミステリーになってるし、自分で想像できるから、楽しいですよね。

私もなかなかスロウハイツの人達のように仲良くできる人っていないので、とても羨ましいです。
私はクリエイターじゃないけど、本好き同士が集まって短期間でも共同生活をしてみたら・・・?って、考えてみたりもしました(笑)。
共通の話題や方向を持ってる人と同じ時間と空間を共有できるって、きっと楽しいし、刺激的なんだろうと思います。
私も羨ましいです。

私は「凍りのくじら」を初めて読みました。
そして、「スロウハイツ〜」「ぼくのメジャースプーン」を読んで、今は「子どもたちは夜と遊ぶ」に取り組んでいます。
辻村さんの丁寧な仕事と、私の好きな良い具合の闇の深さにどっぷりと浸っています。

もしくろさんさえよろしければ、読了本をお貸ししますよ〜。
comment by: chiro | 2007/02/28 8:10 PM
ご無沙汰です。
1月に辻村さんを読み始めて、やっとここまで来ました。
そして今回もやられました!
コーキが環たちにした優しさに涙。くー、ええ話やなー。
それらを知らない環。もう最高!
comment by: しんちゃん | 2007/06/22 5:07 PM
>しんちゃん
お久しぶりです。
辻村作品は内容がそれぞれ濃いから、一気読みは難しいですよね(苦笑)。
制覇おめでとうございます!

「スロウハイツ〜」もすごい良い話でしたよね!
私も、コーキの純粋さと一途さにやられました。

次は大丈夫なのか?と思うくらい、良かったです。
次が待ち遠しいですね〜。
comment by: chiro | 2007/06/24 7:12 AM
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