キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし……。(『城壁の話』)他、全15話収録。(カバーより)
今回は
前回と真逆で、章が多いです(笑)。そのおかげで章ごとの長さが短くて、飽きずに読めました。
キーワードは「間違っていること」。ファンタジーなので、正しいとか正しくないとか不自然だとか、関係ないと言えばそれまでですが。
登場人物はみんな生きるのに必死だから、嘘だって偽物だって、それが自分にとって利益になるなら「正しいこと」にしてしまいます。その逆で、受け取る方が勘違いして、正しいことを正しくない方向へ捻じ曲げてしまったり、正しくないことを「正しい」と思い込んでしまったり…。そう思い込んだ人達が大勢になると、多数決で「正しいこと」になってしまう…。
だから、結局は自分が「正しい」と思ったことが正しいんじゃないかと思います。自分の気持ちを貫くのが一番なんじゃない?その人の幸せなんじゃない?ってことです(苦笑)。このシリーズでの極端な世界の中で、こんなことをグルグルと毎回考えさせられてます。でも、嫌いじゃないです、こういう感じ。
以前のお話の続編がいくつかあって、かなり楽しめたので星5つです。