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2010.04.12.Mon
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ある春の日。山からの冷たい雪解け水が、森の緑に活力を与え始める頃ーー。
朝の日を背に受けて、キノとエルメスは、とある国を見下ろす山の上にいました。あとはもう道を下っていくと、そこにある森に囲まれた広い城壁の中へと、城門へとたどり着く場所でしたが、「こりゃ入れないね、キノ」エルメスとキノは、そこから動こうとしません。見えるのは、国内のあちこちで上がっている火の手でした。たくさんの家が燃えています。風に乗って、薄く煙が、そして人間の悲鳴が聞こえました。(「お花畑の国」)他ーー全11話収録。
そして、今回の“あとがき”は……??(本のカバーより)
高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な二人の関係のゆくえは……。世代を超えて多くの読者の共感をよんだ第130回芥川賞受賞作。(河出書房新社HPより)
甘くて、苦くて、眩しい、あの日のまま。そんな夢みたいなこと、あるわけない。
ごく平凡な8畳ワンルームがわたしのお城。携帯ゲーム機の中で飼っている柴犬が同居人。しがないOL3年目。先輩のお小言と香水の悪臭を毎日食らい、人員整理によりリストラ寸前。腐れ縁の元カレがときどき生活費を無心にやってくる。これが憧れと希望を胸に地方から上京してきたわたしの東京生活の、なれの果て。
そんなある日、高校時代の親友であり魔性の美少女であり、“強盗殺人犯”――鞠子が、3千万の札束と紫色のちっちゃい下着をトランクに詰めてわたしのマンションに転がり込んできた。17歳の“わたし”と24歳の“わたし”の日々が交錯する、青春のビフォー&アフターストーリー。(本の帯より)
『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年――。再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る! 著者待望の書き下ろし第二作!!(太田出版Webより)
「模倣犯」から9年―前畑滋子 再び事件の渦中に!
「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、萩谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという――
自宅の床下で16年間眠り続けた少女の死体。その死体を“透視”した少年の交通事故死。親と子をめぐる謎に満ちた物語が幕を開ける――(上巻本の帯より)